2013年03月01日
第14回「用宗」編
今月の特選ネタ
「用宗」
静岡県民にはお馴染みの地名ですが、県外の方にとってはなかなか読めないそうです。
読み方は・・・そう、一番上の画像にある通り「もちむね」。
「ようそう」ではないんです。
なんでも、かつてこの地は船の停泊港があったそう。
舟がある、ということから「持舟」(もちふね)と呼ばれるようになり、
それが転化して「用宗」(もちむね)になったと言われています。
その名残として、今も用宗には「持舟城」という城もあるんだそうです。
今回の橋めぐりは、そんな用宗へ。
川と橋の先に、いったい何があるんでしょうか!?
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いざ、やってきました用宗。用宗駅はこんな感じです。
静岡県内では珍しい、小さな洋館風の駅舎。
駅を海へまっすぐ行くと、ものの5分で用宗海岸へ出られますが・・・
今回は、駅を出て用宗街道を左方向へ進みます。10分ほど歩くと、小坂川という二級河川が。
(ちなみに看板のある地点は海抜4.5m)
現在、この小坂川沿いでは梅が見ごろ。
取材当日は曇り空でしたが、川に沿ってたくさん咲いていました。
まだもうしばらく、見ごろは続きそうです。
(このすぐ脇を、東海道新幹線の線路が通っています。梅と新幹線のツーショットもいいですねえ)
梅を見て十分満足しそうになりましたが、梅並木の下流を流れる橋をご紹介。
(ほりかわはし)
時代を感じさせる、渋いコンクリートで出来た武骨な橋。
欄干の鉄パイプが錆びつつも現役なところも好感持てますね。
なぜか橋の名前はひらがなです。
この小坂川、川幅が結構広い。
そのせいか、あちこちに生き物たちが見え隠れしています。
(鯉やら)
(野鳥・・・鴨やらが、のどかに・・・)
(水、合流中。一応こういうのも、個人的には橋と呼びます)
それらを横目にさらに進むと・・・
(汐入橋)
先ほどの橋とよく似ていますが、違いが分かりますか?
そう、欄干のコンクリートと鉄パイプが上下逆になんですね。
近くの橋と同じものは作らない職人魂を感じます。
「汐入」(しおいり)とは、やはり海や船に関係ありそうな名前です。
もうこの辺りに来ると、川岸の植物も南国チックに。
わさわさ生えていて、茂みがあちこちに。
(パイナップルみたいな大量の植物を発見)
現在工事中の新小坂川橋を抜けて・・・ (新小坂川橋。通っているのは用宗街道です)
(港橋へ)
この橋、以前どこかで見たような・・・
そう、焼津港の橋めぐりで見つけた橋にそっくりじゃないですか。
ということは・・・
この橋を抜けるとそこは・・・
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(用宗漁港だった)
そう、小坂川はシラス漁などで有名な用宗漁港へつながる川だったのです。
(生シラス、食べたかったなあ・・・。この日は時間が無く断念)
【用宗漁港のイベント情報はこちら】 用宗漁港まつり(静岡市公式サイトより)
【用宗漁港の歴史はこちら】 用宗漁港の歴史(静岡市公式サイトより)
このあたりは海からの風が吹くため、いろいろなものがさび付いてしまいます。

同じ立札も、用宗漁港の正面に建つ(右)と、
100mほど離れている(左)でここまで劣化具合が異なります。
(どちらも平成11年3月に設置)
取材中も漁船をチェックしている漁師の方がいましたが、
毎日のこまめなメンテナンスが大切なんですね。
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以上、今回は用宗漁港を見てきました。
前回は焼津港、今回は用宗漁港・・・ということで、
次回は清水港かも!?
【ちなみに】
今回散策した小坂川周辺は、3月3日の静岡駿府マラソンでも重要場所でした。
参加される方、がんばってください!

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